6月にリリースした新機能を活用したユースケースのご紹介第二弾です。
第一弾のユースケースはこちら
新機能についての紹介記事はこちら
今回は、エンドユーザーが自分の業務に合ったRaySheetビューをデザインする方法をお伝えします。
エンドユーザーが個別設定できるビューの表示調整とは?
ビューの表示調整では、ビューのデザイン変更権限を持たないエンドユーザーが、システム管理者から共有されたビューを自分の業務に合わせて最適化することができます。
項目列の表示順序を変えたり、自分に不要な項目は非表示にしたりすることで、エンドユーザーごとに使いやすいビューを作成し、作業を効率化することができます。

Before After
【Before】
エンドユーザーは個別最適化されたビューを使用できないので、使い勝手が悪い。
・システム管理者から共有されたRaySheetの継承ビューは部署などの単位で共通のものを使用する。
・担当業務によって頻繁に扱う項目が異なっていても、同じRaySheetビューで業務を行っている。

【After】
エンドユーザーは共有されたRaySheetの継承ビューを自分の業務に最適化したビューにカスタマイズできる
・RaySheetビューのデザイン権限がないエンドユーザーでもビューをカスタマイズして設定情報を個別に保持できる
・共有された継承ビューのオリジナル設定は保持されるので管理者側のビュー管理には影響を与えない

エンドユーザーがビューの表示調整で設定できる範囲
エンドユーザーは、基本デザインや高度なデザインは使用せずに RaySheet の実行画面で以下の設定項
目を変更できる。
・マウス操作やコンテキストメニューから各設定項目を変更できる。
⇒「ビューのデザイン」権限は不許可の状態で操作できる。
・対象項目は共有ビューのオリジナル設定を解除して新たに設定できる。
⇒変更した内容は共有ビューのオリジナル設定には影響を与えずに個別に保持される。
エンドユーザーが個別に自身のビューの表示を調整できる内容は以下。
① ビューに表示している行、列の位置を変更できる。
② ビューに表示しているセルの大きさを変更できる。
③ ビューに表示しているレコードを絞り込むことができる。
設定方法
【システム管理者側】
まず、システム管理者側での設定が必要になります。
RaySheetのビューの右上歯車マークをクリックし、「ユーザーごとのビューの表示調整を許可する」をオンにする。

これで、エンドユーザー側が個別にビューの表示調整をできるようになります。
【エンドユーザー側】
エンドユーザーは、これで基本デザインや高度なデザインの私用をせずに設定項目の変更などを行えます。
今回は、列の表示順序を動画で入れ替えています。
動画では分かりやすい項目を説明しましたが、例えば、項目が30個ほど並んでいる場合など、自分の使う10項目だけを表示させて不要な項目は非表示、中でもよく変更する項目を、RaySheetビューの一番左に配置するなどすれば、データ入力の効率化を図ることができます。
Salesforceのデータ入力の定着化には、こういったちょっとしたエンドユーザーが使いやすくなる工夫がポイントだったりします。ぜひ、今回ご紹介した方法で、ビューの表示調整を行ってみてください!