「売上予測」の目標をデータローダ不要で登録する

今回は少し特殊だけど便利な「RaySheet」の使い方をご紹介します。Salesforceには「コラボレーション売上予測(以下、売上予測)」という機能があります。販売予想を管理し、パイプラインから商談成立までの会社の販売サイクルを予測および計画する機能です。

コラボレーション売上予測
コラボレーション売上予測

通常の企業であれば売上目標がありますよね。もちろん「売上予測」に目標を設定できます。ただ、この「売上予測」の目標設定は少し特殊で2つ考慮しなければならないことがあります。

  1. 画面上では登録できずAPIを経由して登録する必要があります。一般的にはデータローダを使います。
  2. 自ユーザーでは目標を入力することができません。ロールが上位のユーザーにより登録される必要があります。

つまり、ロールが上位(≒マネージャー層)にデータローダの使用を強いることになります。これって結構ハードルが高いと思いませんか?現実的にはシステム管理部の方に代理入力してもらうなど運用で回避しているのかもしません。

RaySheetを使えば、データローダを使うことなく「売上予測」の目標を登録することができます。また、RaySheetはExcelライクなUIを提供する製品ですのでマネージャー層も戸惑うことなく入力ができるはずです。

1)登録用のビューをつくる

「売上予測」を有効化している組織であれば、「売上予測目標」というオブジェクトがあります。これが「売上予測」の目標を登録するオブジェクトです。このオブジェクトに登録用のRaySheet用のビューをつくります。これだけはシステム管理側で作成してください。RaySheetのビューは共有できますので、作成後はマネージャー層に共有すればOKです。

「売上予測」の目標を登録するのに必要な項目は以下になります。これらの項目を含むビューを作成してください。

  • ユーザ ID(QuotaOwnerID)
  • 目標金額(QuotaAmount)
  • 目標数量(QuotaQuantity)
  • 通貨コード(CurrencyIsoCode)※1
  • 開始日(StartDate)
  • 商品ファミリ(ProductFamily)※2
  • 売上予測種別 ID(ForecastingTypeID)

※1 マルチ通貨を使っている場合のみ必要
※2 売上予測データソースが商品ファミリのときのみ必要

「売上予測」の目標登録用のビュー
「売上予測」の目標登録用のビュー

2)「売上予測」の目標を登録する

すでにあるの売上予測目標レコードを複製し、目標金額と目標月を修正して保存すればOKです。

「売上予測」の目標を登録
「売上予測」の目標を登録

3)「売上予測」を見てみる

新たに追加した2017年7月の「売上予測」の目標が表示されていることがわかります。

目標追加後の売上予測
目標追加後の売上予測

まとめ

RaySheetを使えばブラウザでマネージャー層でもなじみのあるExcel UIで「売上予測」の目標を登録できました。

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>AppExchangeアプリ「RayKit(レイキット)」

AppExchangeアプリ「RayKit(レイキット)」

RayKitはSalesforceの入力に関する操作性や機能を拡張する製品です。ブログではSalesforceの活用の幅を広げたい方やExcelライクにSalesforceをされたい方に役立つさまざまな情報をお届けします。

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